感情のコントロールの身につけかた
感情のコントロールって難しい
大声をあげたり、泣いたり、イライラして八つ当たりしたりしてしまうような時は、怒っている自分や悲しんでいる自分を距離を置いて見つめて、もう一人の自分を意識してみるといい、 というようなことがアンネの日記に書いてあった。
(写真:アンネ・フランク)
青少年期のバイブルだったアンネの日記について
私は反抗期の時はひどく感情的になって、怒っている大人たちと冷静に話ができなかった。一般的に年齢が幼いほど感情をコントロールするのは難しいと思う。わたしは一般的な反抗期よりも長く引きずってしまったけれど。
アンネは13歳とかそこらで怒っていても冷静な話ができる人で、反抗期真っ最中の時はアンネの日記を何度も読み返しながら、自分で自分の傷をなめていた。
大人になってからはあまり感情的になることはもうないけれど、失敗して怒られて泣いてしまうことや、理不尽と思うことや、うまくコミュニケーションが取れず、フラストレーションのたまるときや、悲しい人との別れもある。
子供の時に「インサイド・ヘッド」を見てたら違ったかも?
左から、イカリ、ビビリ、ヨロコビ、ムカムカ、カナシミ。
あらすじ
映画の主人公は生まれてからいろいろな感情を身に着けていくのだが、頭の中に司令塔があり、5つの感情が擬人化されて司令官として住んでいて、人間の行動のコントロールパネルを操作して行動を決めている。ヨロコビの性格はとてもポジティブで、カナシミは常に、マイナス方向に物事を考える、というように。
悲しみや怒り、恐怖に頭がいっぱいになって頭が固まってしまうとき、司令塔では混乱した感情たちが感情どうし戦いながら、コントローラを必死で操作しているのが面白く、本来見えない心の中を具体的にイメージできたのと、映画では悲しみの感情は悲しむ人への同情だったり、ネガティブな意味以上の意味をもつものと理解できた。
イメージできれば理解できる
この映画が優れていると思ったのは小さい子供でも感情を具体的にイメージできて、感情の存在を意識することで、感情を超越した視点が生まれるのではないかというところ。意識の芽生えるころから反抗期くらいの、感情に邪魔されてうまく人に思いを伝えられなかった時代の自分に教えてあげたかった。
イメージがわかないことって理解できないから。子供は想像力は豊富だけど、感情っていう概念的なことは苦手なんだよなぁ。感情の概念をやさしく教えてくれる優れた映画だと思う。
おわり